2022年6月28日に発売の小説『Shadow of the Sith』の表紙と冒頭の抜粋が公開された。『ジェダイの帰還』の17年後を舞台としたこの小説では、ルークとランドが、シスの脅威に対処するために、レイを攫おうとする“ベストゥーンのオーチ”を追跡する。『スカイウォーカーの夜明け』に繋がる重要な話だ。
そして、冒頭の抜粋だけで、ファンを魅了する出来事が起きている。霊体となったアナキンが、惑星エクセゴルでルークを救うのだ。
『マンダロリアン』でも登場した惑星タイソンの“シーイング・ストーン”で瞑想中、ルークはフォースによってエクセゴルのシスの要塞に“転送”される。エクセゴルを探索中、ルークは、ライトセーバーを持つ、フォースの中で存在を感じ取れない9人の“亡者たち”に襲われ、追い詰められる。そこに助けに来るのが父アナキンだ。
以下、拙訳。
そして、その時、新たな光が現れた。白い稲妻の閃光ではない。穢れた光に照らされた亡者たちの剣でもない。灰にまみれた地面を照らす緑色の懐中電灯のようなルークのライトセー バーでもない。
その光は淡い青色だった。不安定に空中で輝く光が、滑らかな動きで振り下ろされると、敵を弾き飛ばした。
ライトセーバーだ。刃は青く、強い。柄は......。
柄は、透明で、青く輝く手に握られていた。
ルークは後ろに倒れて肘をつき、関節の軋みに息をのむが、目の前の光景に驚きを隠せなかった。
流れるような青白いローブを着て、大きなフードで頭を隠している男が、ルークに背を向け、立っていた。その姿は柔らかい電気のような光を放ち、この果てしない夜の世界でひときわ輝いていた。雷が光ると、ルークは、男を挟んで9体の亡霊が立っているのを見た。
自分を守るためにやってきたフォースの霊体を確認しようとするルー クの心は躍った。
「ベン?」
いや、ベンじゃない。ローブが、男の形が……。
幽霊はライトセーバーを頭上に高く掲げ、刃を地面と平行に構えた。
初めて、亡者たちは敵の存在に気づいたようだった。9つの影は後ずさりすると、互いに身を寄せ合い、刃を下げた。彼らは包帯を巻いた無表情な顔で叫んでいた。ルークには、それが本当の音なのか、頭の中で反響しているだけなのかは分からなかった。青い人物の周りでフォースが反響し、見ているものを圧倒した。視界全体が揺らいでいるようだった。
亡者たちは後退し続け、そして消えた。その影は塵となり、死にゆく風の最後の渦に巻き込まれていった。
一瞬、すべてが止まった。
そして、青い人影は振り向き、ライトセーバーの刃を消した。
ルークは肘をついて体を起こし、瞬きをした。
ありえない。
そんなはずはない。
青い人物はフードを持ち上げた。そこには、強く鋭い、若い男の顔があった。縦に走る真っ直ぐな傷を持つ眉の下には、強烈な視線があった。太い髪は肩にかかる長さで、少しウェーブしている。
アナキン・スカイウォーカーは手を伸ばした。
ルークがその手を取ると、すべてが真っ白になった。
アナキンとルークが惑星エクセゴルで再会するのは、シスとジェダイの歴史にとって象徴的な出来事だ。コミックでアナキンはエクセゴルとその秘密に触れており、なぜルークにシスの脅威について警告しなかったのか、という大きな疑問に対する答えが出されそうだ。
また、フォースによる転送や、フォースの中に存在しない者という設定は、『最後のジェダイ』のルークを思い起こさせる。
ランドとルークの冒険が描かれる『Shadow of the Sith』は、シークエル三部作やシスへの理解を深めるために重要な一作となりそうだ。ぜひ翻訳してもらいたい一作だ。だが、翻訳は未定なので、気になる方は英語の原書を購入していただきたい。