【海外の反応・レビュー・豆知識】『バッド・バッチ』シーズン3 第6話「侵入」【ネタバレ】

2024/03/13

バッド・バッチ レビュー

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海外の反応

「ハウザー!彼が元気に生きているのが見れて嬉しいよ」

「クローン工作員の船はかなりカッコイイね」

「レックスの小規模なクローン部隊のメンバーが殺されるのを見るたびに、心がえぐられた。このアニメになってから、クローンが死ぬのを見るのはますます辛い」

「この基地のセキュリティはひどい(笑)」

「会話するだけならどっかの船の上で良いと気づくべきだよ。なぜ危険を冒して惑星で会話をするのか」

「ファイアボールとネメックよ安らかに眠れ。長い付き合いではなかったが、いい兵士だったよ」

「あぁ、彼がファイアボールと名付けられた理由がわかったよ・・・」

あらすじ


クローンの解放を目指し帝国と敵対するキャプテン・レックスハウザーの部隊は、帝国元老院のライヨ・チューチー議員と元分離主義者のアヴィ・シン議員の会談の護衛をしていた。二人は世論を味方につけつつ協力して帝国に反旗を翻そうとしている。帝国はシン議員を危険視して暗殺をもくろむが失敗。その暗殺者は捕らえられ、クローン・トルーパーでありながら帝国に忠誠を誓う「影」の一人だったことが分かる。

惑星テスの基地でレックスらは暗殺者を尋問するが、彼は決して口を割らない。しかしその標的リストの解読には成功し、レックスはオメガがターゲットになっていると知る。彼はバッド・バッチを基地へと呼び寄せた。一方、暗殺者が囚われたことを知ったスコーチは、新たな工作員を「起動」しその始末を命じた。

かつてクロスヘアーと敵対したハウザーはクロスヘアーが寝返ったことを信じられず、彼に疑いの目を向け続ける。そんな様子を見ていたエコーは、オメガに新しいボウガンを預け、その仲裁を頼んだ。ギスギスした空気が漂う中、バッド・バッチとレックスは互いに情報を交換する。オメガがM値の実験で有用だとみなされたこと、ロイス・ヘムロック博士が帝国に忠実になるように再教育を施したクローン・トルーパーの師団を持っていることが共有される。一方、基地に侵入した帝国の工作員は帝国にとって最優先の目標であるオメガを発見し援軍を呼び寄せた。

クロスヘアーは帝国の追跡装置が暗殺者の体に埋め込まれていると主張し注意を促すが、その暗殺者が彼を「兄弟」と呼んだことで再びハウザーは疑いの目を向ける。だが、そこに工作員の妨害が入り、捕虜の暗殺者は殺され、基地は破壊されてしまった。帝国の援軍が迫る。そして、その帝国の部隊を率いているのはレックスの旧友であるコマンダー・ウォルフだった・・・

レビュー

惑星テスが再登場し、序盤から興奮した。この「クローン・トルーパーの物語」はテスが初登場した映画版『クローン・ウォーズ』から始まっており、そこからの長い旅に思いを馳せた。あの時はテスのスパイア(岩塔)を攻めて追い詰める立場だったクローンだが、今やクローンの居場所はここぐらいしかなく、高くそびえたつスパイアのように孤立している。

S2-7「クローン謀議」に登場した「信じる者」ことクローンXが再び登場したが、この要素もクローン・トルーパーの「旅」、正確には「その設定の変遷」を思い出させる。『クローン・ウォーズ』が正史となった今ではクローン・トルーパーは脳に埋め込まれた制御チップに操られてオーダー66を起こしたと説明されているが、『EP3/シスの復讐』が公開されてからしばらくの間はクローン・トルーパーは自分の意志でオーダー66を実行していた。つまり、元々はクローン・トルーパーはより人間味が薄いと設定されていたのだ。ヘムロック博士によって再教育されたこのクローンXたちは、そんな元々のクローン・トルーパー像に一致している。新しいクローン・トルーパー像と古いクローン・トルーパー像を一挙に描く野心を抱いているのかもしれない。

そんな中で、「欠陥が自分の本質」と語ったクロスヘアーの描写も印象的だった。「正しくあろう」と帝国に従い続ける過去のクロスヘアーやクローン・トルーパーとは対照的な台詞だ。この考えを得た彼は、震える手という兵士として致命的な欠陥を受け入れて今後どのような決断を下すのだろうか。

最後になるが、チューチーとシンが反乱組織の創設を企てていたのも今後に繋がる重要要素だろう。どちらも民主主義と正義を求めていたのに憎しみ合っていた共和国陣営と分離主義陣営がようやく手を取り合う足掛かりを得た。両者ともパルパティーンに振り回された被害者という立場でもある。反乱同盟軍はモン・モスマやベイル・オーガナら共和国側の人間の活躍が目立つ組織であるが、その創設にはもっと多くの同志が居たはずだ。『キャシアン・アンドー』で反乱同盟軍の創設が描かれている最中であることもあり、今後も注目していきたい。

二話同時配信だったので第7話「救出」のレビューもどうぞ!

豆知識

ライヨ・チューチー

シン議員と会談を行っていたのは、衛星パントラの女性元老院議員ライヨ・チューチー。『クローン・ウォーズ』S1-15で初登場したチューチーは、たびたびジェダイやクローン・トルーパーと行動を共にしており、故パドメ・アミダラ議員の友人でもあった。『バッド・バッチ』S2-7S2-8では、親クローン派の議員としてレックスたちに手を貸していた。

アヴィ・シン

チューチー議員と会談を行っていたのは、惑星ラクサス・セカンダスの元老院議員アヴィ・シン。『バッド・バッチ』S1-10「対等な仲間」で初登場した。分離主義者であったシン議員は、クローン大戦後の帝国による故郷の支配を公然と批判し拘束されたが、バッド・バッチに救い出されて逃亡の身となった。

テス

今回レックス率いるクローン・トルーパーの残党の基地が置かれていたのは惑星テス。映画版『クローン・ウォーズ』に初登場した惑星であり、SWアニメのファンにとってなじみ深い地だ。

ダロ

レックスがクローンの暗殺者の拠点候補として名前を挙げた惑星ダロは、『バッド・バッチ』S1-14「ウォー・マントル」に初登場した惑星。TKトルーパーの訓練地となっており、グレガーはバッド・バッチの手でこの地から救い出された。

コマンダー・ウォルフ

帝国軍を率いる隊長は、コマンダー・ウォルフ。『クローン・ウォーズ』S1-2「マレボランス襲来」にて初登場したキャラで、『反乱者たち』にも登場しており、ファンからの認知度は高い。プロ・クーン将軍の副官であり、SWアニメのトップであるデイヴ・フィローニの寵愛を受けている。

        【『バッド・バッチ』シーズン3】
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筆者:ジェイK(@StarWarsRenmei

画像は、『バッド・バッチ』(2024年、ルーカスフィルム)より。ユーザー評価は、記事執筆時点。出典 出典

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ジェイK
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