【海外の反応・レビュー・豆知識】『バッド・バッチ』シーズン2 第七話「クローン謀議」【ネタバレ】

2023/02/09

バッド・バッチ レビュー

t f B! P L

 


  • 第七話「クローン謀議 (Clone Conspiracy」
  • 評価: ★8.8/10(IMDbユーザー評価)

海外の反応

「今シーズンの音楽は、今までとは段違いのレベルにある」

「アニメーションの品質がまた上がったような気がする。元老院での議員の照明や、チューチー議員がオフィスで自分の姿を見ているシーンは、際立った出来栄えだった」

「他の人と違って、僕は箸休めのエピソードを気にしてない。だが、物語の本筋に戻ることができたのは素晴らしいことだ。この二話は、素晴らしいものだった」

「コルサントと元老院が信じられないほど美しい。これらのショットのいくつかは、実写のようなクオリティだ」

「バー<79's>の登場と、陰謀と、スリップの逃亡劇・・・『クローン・ウォーズ』のファイブスを思い出させる雰囲気だ」

「政治的スリラー=トップレベルのスター・ウォーズだ。
とてもよかった。音楽が本当に素晴らしい作曲家のカイナーは、<不気味なサスペンス>」音楽で大成功を収めた」

「レックスに拍手!何百万人もの兄弟がいるが、そのうちの一人が困っていると言うと、レックスはすぐに<大丈夫だ>と励まし、駆けつけてくれた。愛すべき男だ。」

あらすじ



惑星コルサントのバーにて。クローン・トルーパーのケイドは、同じくトルーパーの友人スリップに相談を持ちかけていた。ケイドは、ランパート中将が、惑星カミーノの街を破壊したことを告発しようとしていた。しかし、ケイドは刺客に暗殺され、スリップは命からがら逃げ出す。

銀河元老院では、「徴兵法案」についての議論が行われていた。ランパートら軍拡派は、惑星カミーノが嵐によって壊滅したという建前を利用し、クローン・トルーパーではない新たな兵隊を創設する腹積もりであった。ハト派であるベイル・オーガナ議員や、クローン・トルーパーの権利を訴えるライヨ・チューチー(リヨ・チューチー)議員は法案に待ったをかける。その行動を忌々しく思う皇帝の腹心、マス・アミダ大宰相は、ランパートに行動を促す。




チューチーはクローン・トルーパーのスリップに接触し、ランパートがカミーノの都市を砲撃したことを知る。追及されてもランパートは話を誤魔化すが、ベイル・オーガナからのアドバイスもあり、チューチーはその事実を元老院で告発することに決めた。

証言してもらうためにチューチーはスリップに再び接触しようとするが、跡をつけていたランパートの刺客に襲撃される。スリップと護衛は殺され、彼女は間一髪のところでキャプテン・レックスに助けられた。刺客の正体は、異様な思想を持つクローン・トルーパーだった。刺客は自らは「信じる者」だと語り、命を絶った。

レビュー


今までの『バッド・バッチ』の物語は、ここへと繋がっていたとも言える重要回。帝国がカミーノをわざわざ破壊したのは、新たな軍隊設立の方便を得るためだったと明らかになった。帝国は、カミーノアンの影響力を削ぐのと同時に、銀河を恐怖で支配できる新たな軍隊を手に入れようとしている。

クローン・トルーパーはお払い箱になりつつある。戦争を通じて独立心が養われたクローン・トルーパーは命令を無視する傾向にあり、帝国にとっては邪魔者だ。チューチー議員やキャプテン・レックスは彼らの居場所を作ろうと奔走する。だが、ドラマ『オビ=ワン』ではホームレスになったクローンが描かれており、彼らの努力は実らないだろう。

一方で、ランパートの刺客として未だ雇われているクローンも居る。認識番号を持たず、殉死を選ぶ彼は、明らかに異質な存在だ。シーズン1の最後で帝国がナラ・セとクローン技術を回収したことを考えると、この刺客は新世代クローンだと考えるのが妥当ではないだろうか。つまり、帝国は何十倍もの超スピードで育つ特殊なクローンの製作に成功したのでは・・・?バッド・バッチも「特殊なクローン」であることを考えると、ここは物語の核になりそうだ。

今週は二話同時配信だったので、詳細な感想は次回のレビューにて。

豆知識

バー「79's」


冒頭で、クローン・トルーパーのケイドとスリップが滞在していたバーの名前は、「79's」。クローン・トルーパーがよく利用していたバーであり、アニメ『クローン・ウォーズ』シーズン6の第4話「命令」でファイブスが訪れた。そのロゴは、アニメ『レジスタンス』のハイプ・フェイゾンの機体にもあしらわれている。

チューチー議員


衛星パントラの女性元老院議員ライヨ・チューチーが、再登場。なお、今までの日本語表記は、リヨだったが、ライヨに変更されている。
『クローン・ウォーズ』シーズン1の第15話で初登場したチューチーは、たびたびジェダイやクローン・トルーパーと行動を共にしており、故パドメ・アミダラ議員の友人でもあった。成長し、その顔からは幼さが消えている。

マス・アミダ

パルパティーン皇帝に代わり、元老院を取り仕切っていたのは、シャグリアンのマス・アミダ。『EP1/ファントム・メナス』のヴァローラム議長時代から元老院の副議長だったアミダは、パルパティーンの正体を知る彼の腹心であり、パルパティーン議長時代も副議長を務めた。帝国設立後は、「大宰相」の地位についている。

ベイル・オーガナ

反軍拡のチューチーの同僚として登場したのは、皆さんご存知の、オルデラーン選出の元老院議員ベイル・オーガナ。映画『ローグ・ワン』、ドラマ『オビ=ワン』、アニメ『テイルズ・オブ・ジェダイ』と、ここ数年でいくつもの映像作品に登場しており、その存在感がさらに増している。

ティンラ・パムロ議員


「徴兵法案」に反対している黒人女性の議員は、ティンラ・パムロ。映画『ローグ・ワン』にて、反乱同盟軍の一員として初登場した元老院議員だ。映画では、デス・スターの完成を受けて弱腰な態度を見せていたが、このころから反軍拡を表明していた。

アンダーワールド


レックスとチューチーが、刺客を運んだ先は、コルサントのアンダーワールド。陽の当らないこの地は、『クローン・ウォーズ』でも描かれ、ならず者のたまり場となっている。また、レックスが「友人のガレージ」と言及した場所は、マルテス姉妹のガレージ。『バッド・バッチ』シーズン1第六話の「ドロイドの墓場」で、姉妹とレックスが共に働いていることが明らかになっていた。



筆者:ジェイK(@StarWarsRenmei

画像は、『バッド・バッチ』(2023年、ルーカスフィルム)より。ユーザー評価は、記事執筆時点。出典 出典

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