【海外の反応・レビュー・豆知識】『バッド・バッチ』シーズン2 第四話「ライオット・レース」【ネタバレ】

2023/01/18

バッド・バッチ レビュー

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ライオット・レース サムネイル


  • 第四話「ライオット・レース(Fater!)」
  • 評価: ★6.6/10(IMDbユーザー評価)

海外の反応


「観客席の男が殺されても、みんな気にしてなかったね」
>>「あれは、最も野蛮で、面白いカジュアルな殺人だった!」

「さて、ノリの軽い、ほとんど取るに足らないエピソードで、ストーリーを前進させるものは何もなかった。だが、最高の馬鹿騒ぎだったよ。なんて楽しい22分間なんだ」

「テイ・オー:<俺に後悔は一つもない>。😂」

「このエピソードが大好きだ。B2EMOを上回るほど好きなドロイドがもう出てくるとは」

「妙に楽しい一話。アニメ『レジスタンス』のような感じだが、特にテクとテイ・オーの力関係がとても面白かった。このエピソードでは、テクが単に賢いだけでなく、深みがあり、戦術的な能力を発揮していることがよくわかった」

「シークエル三部作、プリクエル三部作、オリジナル三部作のエイリアンで構成されたギャング。あらゆる時代のあらゆるデザインを取り入れたスター・ウォーズのショーは、本当にいいよな」

「正直シドは、お荷物になってきた。もう借金を返したのに、なぜバッド・バッチはまだ彼女に固執しているのか、さっぱり分からない」

「セレノーの強奪に失敗した後なのに、シドが妙に好意的に見えるのは俺だけだろうか?普段は寛容なタイプではないはずだが。怪しいな。
とはいえ、シドの奇妙な過去についてのヒントは楽しめた。テイ・オーも大好きだ。彼の声が、BB-8役のベン・シュワルツだってことに、半分以上経ってから気づいたよ」

「テクの優勝で、バッド・バッチのアジトがバレないか心配だ」

「テクのレースの音楽は最高だったし、このエピソードの全てのデザインが超クールだった。特につぎはぎのバトルドロイドと。プロトコル・ドロイドのレーサーが好きだった」

あらすじ


レースを見るシド一行

シド(シダリン・スケールバック)からついてくるように命じられたオメガレッカーテクの三人。今回は、リーダーのハンター抜きでの任務となる。連れられてやってきたのは、惑星サファ・トーマ。この地では、ライオット・レースと呼ばれる危険なポッドレースが開催されていた。

シドは、ドロイドのテイ・オー(TAY-0)をお抱えのレーサーとしていた。ドロイドであることにテクは驚くが、自信家のテイ・オーは言い返す。「人間のお前にレースが出来るのか?」。ドロイドが差別されがちの銀河で、この物言いは痛快だ。

自慢げなテイ・オー

テイ・オーを信頼しているシドは、ライバルのミルレギと、レースの勝敗を巡る賭けを行うこととした。しかし、結果はテイ・オーの敗北。ミルレギお抱えのレーサーであるジェット・ヴェニムの使った汚い手で、無残にも機体ごと破壊されてしまった。賭け金の支払いを巡り、シド一行とミルレギの護衛たちは、流血沙汰になりかける。だが、仲間思いのオメガが割って入り、再戦を提案。ミルレギは了承し、シドを人質とした。

テイ・オーを組み立て直す三人。上から目線のテイ・オーは手も足もでないくせに、あれこれと命令する。そして、翌日。テイ・オーは、テクの戦略アドバイスも聞かず、同じ失敗を繰り返そうとしている。だが、そこに突っ込んでくるスピーダー。テイ・オーは、バラバラに破壊された。これで勝負が出来ないと詰め寄るミルレギに、テクが言い返す。「僕がレーサーになる」。

レースに参加するテク

素人だが頭脳明晰なテクは、素晴らしい戦略を立てていた。序盤は最後尾に位置して被弾を避け、情報も同時に処理。武器を捨てるという大胆な判断に加え、死の穴とされる危険な道を通ることもいとわない。最後には、あのヴェニムの破壊工作も切り抜け、彼を自滅させて勝利を手にした。

堂々とシドを迎えに行く三人。ミルレギは素直に彼女を受け渡した。「借りが出来たね」と珍しく感謝を口にするシド。だが、旧知の仲でああるミルレギは、警告を口にする。「奴は恩を仇で返す」。シドの本性は果たして・・・?

レビュー


テイ・オーの修理

『EP1/ファントム・メナス』を見てた頃の童心を思い起こさせる楽しい一話だった。前回からの落差が大きい。話は進まなかったが、かなりお気に入り。アニメ『レジスタンス』も、レースの物語だったが、こちらの方が出来栄えはいいのではないだろうか。アニメ技術も日々進歩している。

演出も一級品だった。盛り上がるところを盛り上げられているのはもちろんだが、ゴール直後のテクの表情をあえて見せないところは、テクのクールさを強調する素晴らしいカメラワークだ。

テイ・オーのキャラも素晴らしい。あの自信満々で尊大な性格は、ドロイドが見下されて差別されがちなスター・ウォーズ銀河の中で、痛快だ。「ドロイド権」活動家のL3-37にも通ずる部分がある。この一話だけの登場ではもったいない。

また、バトル・ドロイドやプロトコル・ドロイドというレースを目的として造られていないドロイドが、レーサーとして登場する描写は、意図的なものだろう。戦争のために造られたが、違う道を歩もうとするバッド・バッチと、彼らドロイドは同質なものだ。実際に、今回、テクも戦争以外で、意外な活躍を見せる。

シドについても、本名が明かされ、掘り下げられた。ミルレギの言葉を信じるのであれば、彼女は、過去に「恩を仇で返した」ことがあるようだ。わざわざテクの命を救っているあたり、ミルレギの言葉を信じらるはず。彼女は、「今はもう変わった」と語るが、果たしてそうだろうか。今作の総指揮であるフィローニは、そんな単純な話は好まなそうだが。今後の注目ポイントだ。

豆知識

ホロ・チェス

ホロ・チェスに興じるオメガとレッカー

オメガとレッカーがプレイしているのは、ホロ・チェスの一種であるデジャリック。『EP4/新たなる希望』に登場したこのゲームは、今ではスター・ウォーズの定番ネタになっている。

スター・コミューター2000

スター・コミューター2000

シド一行が、サファ・トーマへ向かう際に乗っていたのは、スター・コミューター2000。アニメ『反乱者たち』にて初登場したこの船は、アトラクション「スター・ツアーズ」のスタースピーダー3000のオマージュだ。

テイ・オーの声優


英語版でテイ・オーの声優を担当したベン・シュワルツは、シークエル三部作ではBB-8の声優を担当していた!シュワルツは、タイプは違う愛されドロイドを見事に演じ分けている。

ダジャレ

テイ・オーは、初対面のテクを「Spectacled spectator(眼鏡の観客)」といじる。これは、二つの単語の音が似ているというダジャレ。翻訳でとらえるのは難しい。

初アニメ化のエイリアン

ノーサウリアン種族のジェット・ヴェニム

今回、二種類のエイリアンが初の3D正史アニメ化となった。一つは、ミルレギの種族であるドウーティン。映画『フォースの覚醒』に初登場した種族で、ゲーム『フォールン・オーダー』でも、同種族のナインス・シスターが登場した。
もう一つは、ジェット・ヴェニムの種族であるノーサウリアン。『EP1/ファントム・メナス』に初登場した種族で、タトゥイーンでのポッドレースに参加したレーサーのクレッグ・ホールドファストの種族だった。明らかにEP1のファンへのファンサービスだ。

オーラベッシュ


レース場には、スター・ウォーズ銀河の文字であるオーラベッシュで、様々な広告が打たれていた。GNKシリーズ・パワー・ドロイドの広告や、ブルー・ミルクの広告、コルサント観光の広告など!

おなじみのドロイド

B1バトル・ドロイドの「早打ち」クエーサーは

レーサーのドロイドも、ファンにはなじみ深いものだった。BXシリーズ・バトル・ドロイドに、B1バトル・ドロイドに、3POシリーズ・プロトコル・ドロイド。本来の製造用途とかけ離れているが、彼らは第二の人生で活躍しているようだ。
さらに、B1バトル・ドロイドの「早打ち」クエーサーは、顔から下が、3POシリーズ・プロトコル・ドロイドだった。『EP2/クローンの攻撃』のジオノーシスの戦いへのオマージュか?




筆者:ジェイK(@StarWarsRenmei

画像は、『バッド・バッチ』(2023年、ルーカスフィルム)より。ユーザー評価は、記事執筆時点。出典 出典

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