本来エピソード9を制作するはずだったコリン・トレヴォロウ監督とデレク・コノリーは、自分たちのエピソード9、『Duel of the Fates(運命の闘い)』の構想を温めていた。上層部の判断で二人は解雇されたが、後に脚本とコンセプトアートが流出し、正当なエピソード9『スカイウォーカーの夜明け』と大きく異なるその内容を多くのファンが称賛した。スター・ウォーズのファンであるワインガーナー氏は、内容を再構成することで、『Duel of the Fates』の素晴らしいファン・コミックを制作した。
作者の氏の承諾の上、そのコミックを翻訳・投稿。全7話の第5話。不明点や感想などは、訳者ジェイKのTwitter(@StarWarsRenmei)まで
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作者:アンドリュー・ワインガーナー氏
本編
解説
本作において、ジェダイのレイは「新たな境地」に足を踏み入れようとしている。彼女はジェダイにとってご法度とされてきた恋愛感情を抱き、ポーにキスをする。霊体のルークは、そんなレイが「感じ過ぎだ」と懸念する。だが、レイアは「私もいろいろ感じ、すべてを失ったけど、人を愛している」とレイをかばう。彼女は、ジェダイの掟とは違う道を歩みつつも、確かに正しい道を歩んできた。このやり取りは、ルーカスの考えていたシークエル三部作案でレイアこそが「選ばれし者」であったことを思い起こさせる。
またレイアは、ランド・カルリジアンへと助けを求める。『スカイウォーカーの夜明け』とは異なり、本作のランドはビジネスマンとして成功を収めている。だが、彼はファースト・オーダーを恐れており、即断はしない。
フィンは革命軍の指導者として才能を開花させる。ストームトルーパーから裏切り者、そして指導者へ。今までの彼の道を踏まえると感慨深い。彼は『EP5/帝国の逆襲』を踏まえて、今度は自分たちが「逆襲」する番だと宣言する。フィンの一連の描写は、本作において最も支持されている要素の一つだ。
コンセプトアート
コルサントを歩くR2-D2とC-3PO |
フィンとコルサントの暴動 |
モーティスを探索するレイ |
AT-MTとコルサントの暴動 |
対訳
オレンジ色の部分は、公式準拠の訳語。その他は、訳者による非公式の訳語。
- Conditioning camp:調整キャンプ
- Life Day:生命の日
- Ollaforn:惑星オラフォーン
- Void:ボイド
- Brutetrooper:ブルートトルーパー
- Gryock:グライオック
- Shock detonator:衝撃爆弾
- TIE Chopper:タイ・チョッパー
クレジット
- Written by Colin Trevorrow and Derek Connolly
- Original characters created by George Lucas
- Artwork, Letters, Colors by Andrew Winegarner, Ph.D.
- Translation to Japanese by ジェイK
翻訳・再掲載を快く許可してくださった作者のワインガーナー氏に改めて感謝いたします。
免責事項:この作品はファンメイドであり、スター・ウォーズのクリエイターや著作権者の権利を侵害する意図はありません。スター・ウォーズや各キャラクターの権利は、正当な所有者にあります。作者および訳者は、無償のファン活動として、このウェブ・コミックを制作しています。